2018年1月よりドイツで語学ビザや学生ビザを取得する際には、滞在期間に必要な費用を証明するために閉鎖口座というものが必要になることになりました。
■ ドイツ外務省の該当ページ（日本語）
⇒「留学する方へ：滞在費用の証明について」
⇒ 日本国籍を有する方の長期滞在許可に関するご案内
目次
閉鎖口座とは
閉鎖口座は、
英語では blocked account
ドイツ語では Sperrkonto
と言います。ドイツの学生ビザ取得要件の毎月720ユーロの生活費までしか引き出すことのできない口座なので閉鎖口座という名称になっています。
以前は日本の口座の残高証明のみでもビザの取得はできたのですが、2018年からはより厳格になったようです。実際には閉鎖口座がなくても日本の銀行口座の英語の残高証明のみでもビザが取れているケースはありますが、閉鎖口座があればより確実です。
1年間の滞在で必要な費用は
ひと月に必要な生活費は720ユーロとされていますので、例えば1年間のビザを申請するのであれば12ヶ月分の8640ユーロを閉鎖口座に入れて証明することになります。
閉鎖口座の開設方法
口座開設はまず以下の２つの方法があります。
１．渡航前にオンラインサービスで開設
２．渡航後に現地の銀行で開設（対応してくれない支店も多いあるようです）
渡航前の閉鎖口座開設
渡航前に開設手続きをするための以下の２つのサービスがドイツ大使館のサイトに記載されています。いずれも英語のサイトから申込ができます。
1. Fintiba
・初期費用89€＋毎月4.9€
・提携銀行：Sutor Bank in Hamburg
2. X-patrio
・初期費用49€＋毎月5€
・提携銀行：ドイツ銀行
X-patrioでは語学ビザの場合は15分間の電話アポを取る必要があります。
現地銀行の閉鎖口座開設
（追記 13.09.2018）以下でドイツ銀行やSparkasseを紹介していますが、対応してくれないケースも多いようです。
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ドイツに渡航し住民登録を済ませてから、ドイツ銀行（Deutsche Bank)や各都市にある Sparkasse の窓口で直接開設、そして現金入金するか、日本の口座から振り込みます。
■ 申し込み
必要書類は
・パスポート
・住民登録票
・申込書
・費用
・残高証明
残高証明は日本の銀行口座で英語版を取得しておきます。費用はドイツ銀行の場合150€、申請書は以下です。
⇒ ドイツ銀行の閉鎖口座申込書（英語）
⇒ ドイツ銀行の閉鎖口座案内ページ
口座開設には2-3週間かかりますので、渡航後なるべく早めに手続きをしたほうがいいでしょう。
■ 日本からの振り込み
海外格安送金のトランスファーワイズというサービスを利用します。これはどちらにしても事前に日本で口座を作っておくと非常に便利です。またドイツに来たら、別のメールアドレスとドイツの住所でドイツのTransferWise口座もつくっておくとより便利です。
・TransferWiseの詳細は以下をご覧ください。
その他の銀行口座
閉鎖口座として銀行口座を持つことになっても、それとは別にもっと使い勝手のいいネットバンクの口座を持っておくと便利です。一番のお勧めは comdirect bank ですが、ここはドイツ語のみ、英語のほうがいい場合は N26銀行 がお勧めです。特にN26銀行は住民登録がなくてもドイツに郵便を受け取れる住所があれば開設が可能です。norisbankもドイツ語のみのネットバンクですが口座開設で60€キャッシュバックのキャンペーン中。
■ comdirect bank
■ norisbank 口座開設で６０€のキャッシュバック
■ N26 bank
その他参照記事
ドイツ移住ガイド：日本出国前の準備
ドイツ移住ガイド：入国とその後の手続き
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