6月の清々しいお天気の中、今日は森に行ってきました。なんだか普通の森みたいだけど、これは墓地なのです。
森の中に木の十字架、ここでお葬式です。参列者の多くは普段着で、喪服の人はひとりもいません。赤い服の人もいれば、ジーンズにTシャツ、短パンにサンダルの人もいます。
十字架の前には4人がけのベンチが6つ。一応神父さんが執り行います。
音楽もありました。ヘブライ語の歌を歌う人も。
短い式のあと、骨壷を埋める木のところに移動します。ここではこの紫のワンピースの女性がリードしてニューエイジ的な儀式をおこない、お別れのブルースを披露する人も。
ひとりひとり土をかけて、花びらをおいてお別れです。
木には番号がついています。墓石はありません。この木が墓碑になります。
木には目線のあたりに、名前・生まれた日・亡くなった日の書かれた小さな目立たない金属のプレートが付けられます。
小鳥がさえずり、初夏の木漏れ日の中でとても清々しい日でした。変な言い方ですが、とても素敵なお葬式でした。
彼女はご主人と並んでこの木の元に眠りました。ご冥福をお祈りします。
目次
森のお墓
このとても自然なスタイルの森のお墓は1990年台から始まりました。ドイツ語では Bestattungswälder, FriedWald, Ruheforst などと呼ばれます。
火葬して骨壷に入れ、木の根元に埋葬します。1本の木をその人専用にすることも、また他の人と共同にすることもできます。また名前を入れずにどこに埋葬したかわからなくする方法もあります。
埋葬した場所を手入れしたりすることはできません。自然のままにします。
日本でも樹木葬というのがあるようですね。お寺の境内のさくらの木の根本に遺灰を撒くなどするようですが、この森葬もなかなか素晴らしいので私もこれでお願いしたいなと思いました。
料金
見た目にもシンプルなように、料金も他のお墓よりもかかりません。例えば場所を指定せずに森のどこかに埋葬する場合は500€、1本の木を指定する場合は2500€から。⇒ 料金例
亡くなった場所からの移送、火葬、土に帰る素材の骨壷などをあわせて3300€くらいでできるようです。⇒ フランクフルト近郊の例
森のお墓とは – Wikipediaより
Ein Bestattungswald (auch Urnen-, Begräbnis-, Ruhe-, Friedwald oder Naturbegräbnisstätte, fälschlich „Waldfriedhof“) ist ein Friedhof, auf dem auf einer festgelegten Waldfläche die Beisetzung von Totenasche möglich ist. Die Grabstelle ist örtlich fixiert, jedoch nicht genau als solche erkennbar. Eine individuelle Grabpflege ist unzulässig oder unmöglich. Die Beisetzung im Bestattungswald ist eine von vielen Möglichkeiten, die der zunehmenden Nachfrage nach Feuerbestattung Rechnung trägt. Die Wirkungen auf Waldbiotope sind weitgehend ungeklärt und Gegenstand staatlich geförderter Forschungsvorhaben.[1]