なんでラグビーの日本代表って外人ばかりなの??って思った人は多いと思います。日本代表選手のバックグラウンドは、南ア・ニュージーランド・サモアや韓国出身の選手もいます。彼らが桜のジャージを来てJapanとして、あれだけ激しくぶつかりあいながら必死で闘っている姿、世界の強豪相手にJapanが勝つ姿を見ればそんなことも吹き飛んで嬉しいですよね。
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ラグビーでの代表条件
ラグビーではその国の国籍がなくても、以下の条件を満たせば代表選手となることができます。
・その国で出生
・両親・祖父母のうちのひとりがその国の出身
・その国で3年(今後は5年)以上または通算10年の居住
イギリス発祥のラグビーがその植民地にも広がり、母国と植民地間で人の移動があるために、居住している国のチームで出場できるようにしたという歴史があります。
日本代表になっている選手の中にも高校から日本にいたり、日本人とのハーフだったり、日本国籍を取得している人もいます。そのような日本にルーツのない選手もいますがそうでない選手もいます。しかし、、
他国で代表になったことがあれば日本の代表にはなれないし、日本代表になれば他国の代表にはなれないのです。
代表になることの意味
なので単に助っ人外人呼んできて3年たったら代表になれるということではなく、その選手も自分の選手生命をかけて代表チームを選択することになります。だから日本の代表になることを選ぶということは本人がJapanにコミットする決意がそれだけあるということになります。
キャプテンのリーチマイケルは高校生の時に日本に来ていますが、母国ニュージーランドの実家が火事でやけてしまった時に、ラグビー関係者が義援金を集めて実家に送ってくれ、それに感動したリーチは、「この恩はラグビーで返すしかない。日本以外の国の代表になるわけにはいかない」と思ったことを語っています。
ましてや日本ラグビーはまだ強豪国のようにプロリーグがあって選手が高額な報酬をもらえるわけではありません。
もっともニュージーランドなどの強豪国だと本国では代表になれないけど他国の代表としてならW杯に出場できる、ということはあるかもしれません。実際2019年の今大会の参加国20カ国のうち母国以外の10カ国で50人ものニュージーランド出身選手が出場しています。
そうであったとしても日本に縁を得て、日本に3年以上住み、他国ではなく日本の代表になりたいと思ってくれている人たちです。
代表チームでは、より日本代表としての意識を高めるために「君が代」を歌う練習をし、宮崎にある「さざれ石」と言われている石を皆で見に行ったりしています。
外国出身選手も皆試合前の君が代を斉唱します。
ラグビーが国籍を超える
外国出身でありながらJapanの代表選手であり、日本のファンが応援してくれるので、逆にJapanを代表しているんだと強く意識するところはあるのではないでしょうか?
それがまたラグビーファンや、今までラグビーを見ていなくてもW杯で応援している方にも伝わっていると思います。
日本国籍を選択したがおそらく日米の二重国籍である大阪なおみ選手の活躍もあわせて、国籍や外人について考えるきっかけとなってくれるといいなと思います。
参考記事
■ ラグビー代表にはなぜ外国人選手が多いのか、日本は20ヵ国中5番目だった!
■ ラグビー日本代表・具智元、韓国代表は考えなかったのか