独立を考える時に大切なことは?独立で失敗しない3つの視点

独立したい!と思う人は多いと思いますが、実際にそれを実現できる人はガクンと減ってしまいます。誰もが独立して自分で仕事をしていくことが向いているわけではありませんが、能力もありそうしたいと思っているのに、踏み切れないのはもったいないですね。

死ぬ時に人間が後悔するのはやって失敗したことではなく、自分がやらなかったことだそうです。すでにその道を経てきた普通の人たちはたくさんいるのです。

ぜひチャレンジしてみてください。

1.好きなことで食えるのか?

よく好きなことをやればいい、好きなことを追求すればいいといいますね。でも正直今自分が好きなことをやってもこれで本当に生計を立てていけるのか、家族を養っていけるのかと不安になってしまうのでないでしょうか。

「そりゃあ、好きなことで食えればいいけど、、、」

好きなこととは言っても、どうやったらそれがお金に結びつくかということを模索し、実行しなければお金にはなりません。食べ歩きが好きだと行っても、食べ歩いるだけではもちろん誰もお金を払ってくれるわけはありませんよね。そこからネットで情報を発信したり、役立つアプリをつくるなどのサービスを提供しなければお金にはなりません。

お金のことなど考えずにバカみたいにやってたらいつの間にか仕事になってた、なんてことも好きな事の種類によってはあるかもしれませんが。

でも好きなことで稼ぐってのは現実的にはほとんどの人はできないわけです。

しかしそもそも稼ぐということはお金を頂くことなわけで、人の役に立つことができてはじめてお金が頂けるわけですし、お金というのは数字がはっきりしているので評価としてもわかりやすいわけです。

人間は人の役に立てることに喜びを見出します。仕事が好きな人は、自分のための趣味をするよりも、仕事をするほうが楽しいという人もいます。

人の役に立ち稼ぐこと自体が楽しいことだとわかれば、結局は好きなことをして稼ぐことができます。

僕もこのことが分かるまでは、自分の本当にしたいことはなんなのかとそれを模索して時間を浪費してしまいました。勤めてると職種にもよりますが自分のサービスがお役に立ててその対価としお客様からお金を頂くという感覚がなかなかわからないものです。しかし自分のサービスによって直接お金を頂いたり、感謝されたりするとやっぱりいいもんです。サービスによっては直接顔が見えるわけではないですが、この感覚って大事だなあと思います。

職業に貴賎なしです。何をするかではなく、どうやったらその人の問題を解決できるか、どうやったら人の役に立てるか、どうやったら人を楽しませられるかを考えてみると楽しくなってきます。すぐには何も見えてこないかもしれません。でもそういう意識を持って物事に接し、その時に関心のあることをやっていると、ひとつひとつは繋がりがないように見えても後でそれがどこかで繋がってきます。

 

Steve Jobs の有名なスピーチで「点と点がつながる」話があります。

ジョブズは入学して半年で大学をドロップアウトして(それが人生で一番重要な決断のひとつだった)必須の授業に出る必要もなくなったので、大学のカリグラフィーの授業に潜り込みその美しさに魅せられます。それ自体はその後の彼の人生に実質的には何の影響ももたらさないんですが、その10年後にマッキントッシュ・コンピューターをデザインする時にそれが蘇ってきた。そして世界で初めて美しいフォントを持つコンピューターが生まれました。それまではコンピューターの文字に美は求められていなかったんですね。

そしてJobsはこう言います。

“You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.”

「点と点をあらかじめつなぐことはできません。振り返って見た時にのみ、その点と点を繋げることができるんです。だから点はいつかどこかで繋がっていくということを信じてください。」

以下のビデオはクリックするとそのシーンの5分6秒からスタートします。

2.お金になる分野は?

儲けられる分野はある程度決まっています。それは人が悩みを解決する時にお金を払ってもいいと思うことです。

・お金、投資
・仕事、英語
・恋愛、美容、健康
・ギャンブル
・ニッチな趣味

などです。

自分に関心のある分野はありませんでしたか?
自分の好きなことや得意なこと、自分に特有なことと重なりそうなものはありますか?

すぐには思いつかないかもしれませんが、上のリストと自分の好きなことのリストを頭に入れて仕事やプライベート・趣味・家族や友人との時間を過ごしてみてください。それまで関係のなかった点同士が繋がって見えるようになることがあります。

特に絶対これがやりたい!ということがないのであればやはりお金になりやすいことから始めることをお勧めします。いくら好きなことでも、頑張っても収入に結びつかず貯蓄がどんどん減っていってしまっては苦しいだけです。人の役に立ててお金が得られればやはり楽しいものです。そして一旦何かでお金を稼げるようになれれば、やり方も分かってきますから、それから好きな分野を仕事にすることを考えても遅くないどころか、かえってうまくいくと思います。

僕の場合自分が何をやったらいいいかを見つけるまでには何年もかかりました。そして自分では全く思いもしなかった分野で独立することになりました。そしてひとつの事をうまく回せるようになれば、他のことでも回し方がわかってきます。自分の関心のあることを仕事につなげる方法が分かってくると、以前はあんなに何をしていいか分からなかったのに、今はやりたいことがたくさんあってどれからやろうかと悩むくらいです。

3.自分の立ち位置をどこにおくか?ポジショニング

自分の立ち位置を決めることをマーケティング用語ではポジショニングといいます。

好きなことをやるにしても、お金になりそうな分野でなんかやってみるにしても、ポジショニング抜きに漫然とやっていても、いつまでやっても稼げるようにはなりません。頑張れば報われるということは残念ながらないんですよね。

僕は登山やヨットが大好きなので冒険の世界を例にとって見てみましょう。

冒険家はまだ誰もやっていないことをすることで名声を得ます。まずは全人未踏の地を目指します。アムンセンは世界初の南極点到達、ヒラリー卿は世界最高峰のエベレストに世界初登頂に成功しました。

飛行機で大西洋を初めて横断したのは誰でしょうか?皆さんもご存知の『翼よ、あれがパリの灯だ』で有名なリンドバーグ、ではありません。彼は一番ではなかった、しかし「単独飛行」での横断では一番だったのです。それにより彼は初めて横断した人よりもはるかに有名になりました。

未踏の地がなくなると今度は、「単独」とか「女性初の」とか新たな分野が作られていきます。ビックキーワードでは検索上位にが取れなくても、検索語の組み合わせにより細分化して分野で上位を目指すのと同じです。

植村直己は最初にエベレストに登頂したわけではないですが、世界初の5大陸最高峰登頂者です。堀江謙一は世界初のヨットでの単独太平洋横断に成功します。その後も世界初の単独・無寄港・東廻りでの世界一周と、検索ワードを4つ重ねて一番になりました。

登山の世界では未踏峰がなくなると、今度はより難しい北壁ルートからとか、厳冬期、無酸素、単独などの「検索ワード」を付け足していきます。ビックキーワードはすでに世界初エベレスト登頂のヒラリー卿に取られているのでそれ以上に有名になるのは難しいですが、ラインホルト・メスナーは8000m峰全14座を無酸素で、またそのほとんどを単独登頂することで一般の人にも多く知られるようになりました。

一番になるのは意外と難しくない

ということで何かの分野で一番またはトップグループに入る。これは分かりやすいですね。一番になれば売れないわけがない。

何も日本で一番になる必要はありません。自分の町で一番おいしいパン屋さんとか、海外に行ってその町で唯一のラーメン屋になるとか。そう考えたら一番、またはトップグループに入るのは意外と簡単だったりします。

僕はドイツで勤めを辞めた後、全く未経験ながら日本人向けのファイナンシャルアドバイザーになることにしました。この仕事を選んだ理由のひとつは、需要があるのにドイツで日本人でファイナンシャルアドバイザーをやっている人はネットで見る限りただの一人もいなかったからです。日本人未踏の地を見つけてしまったのです。誰もやっていないので、未経験だろうが最初に始めれば一番です。サイトを立ち上げてファイナンシャルアドバイザーを名乗った時点ですでに1番になることができたのです。一番になれれば集客は難しくありません。

このように実は海外というだけで日本にいる人とは差別化ができますし、どこかの国の何かのエキスパートを目指すことで、その分野で一番になることはそれほど難しくないのです。

そしてブログやサイトとSNSを活用することでニッチな分野で一番になることはより簡単になりました。というのは、ネットがあれば地理的制限を超えられますから、自分のサービスなりブログのターゲットをよりニッチな分野に絞ることができます。また自分が勉強し始めたことであっても、自分よりもさらに初心者グループの中に入ればその中で一番になることができます。この間まで初心者だった人のほうが初心者に教えるのはうまいこともあります。セミナーを開くにしても自分のレベルにあった人を集客することもできるのです。

新しいことに興味を持つ

また時代の流れはとても早いので、次々に新しいサービスが生まれてきます。自分の好きな分野でアンテナを張っておき、海外情報をチェックすることでトレンドを読み、いちはやく海外で流行り始めたサービスのスペシャリストになる。

今年2017年4月1日には日本で仮想通貨が決済手段として認められビットコインやアルトコインと呼ばれるその他の仮想通貨もブレイクしました。5月には個人が(株式)を上場できるVALUというサービスが始まりました。9月には時間を10秒単位で売買できる「タイムバンク」がサービスを開始しました。

またICO(Initial Coin Offering)により仮想通貨を利用してどこかの国の証券取引所に上場しなくても世界中から大きな資金を調達することが可能になりました。というように新しいサービスはこれからもどんどん生まれてきます。

そのように見ていれば自分にとって「これだっ!」と思えるものが出てくるかもしれません。

僕は仮想通貨には2014年頃から気になっていました。僕に先見の明があったわけではなく、先見の明がある人から聞いたからです。そして2016年末から本格的に参入し、そこからも収入を得られるようになりました。その時点ではまだまだやっている人が少なかったので先行者の利点を活かせたのです。

天邪鬼のすすめ

人がしていることはしない、人がしていないことをする。みんなが注目している時にそこに近づいて行って見るのではなく、そこに注目している人たちがなんでそれに注目しているかに注目する。しゃがんで見たり、どこかによじ登って見たり、そうやって違う角度や俯瞰して見ることによって、今までとは違った視点という点をつくっていきます。その点はいつかつながってきますよ。きっと。

最後に、とにかく常に考える

いろいろ書きましたが、とにかく何がなんでも、いつでもどこでも、自分には何ができるか、何をしたいのか、何をしたら仕事になるのかを四六時中考える。読んだもの目にしたもの、感じたこと、インプットがあればアウトプットする。アウトプットは匿名でいいからブログで書いていく、書くのがなかなかできないなら、箇条書きでもいいし、スマフォに音声メモでしゃべってもいい。アウトプットすることによって自分の中にあるものが引き出されてきますよ。まずはそこからでも始めてみましょう。

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